どんな猛暑に見舞われようとも、夏を楽しむ気持ちは忘れたくない。ならば手に入れるべきは、いつもの装いを洒脱かつ涼やかに仕上げてくれる帽子である。ここではハットスタイルの達人たちとともに、選りすぐりの逸品を紹介しよう。
小津スタイルから学ぶ、夏の装いの矜持
リネンスーツにパナマハットやカンカン帽を合わせた紳士たちが、真夏の街を闊歩する……。そんな粋な光景はとうに消えてしまったが、すっかり猛暑日が日常になり、カジュアルな装いが主流になった今だからこそ、再び帽子のお洒落と機能を見直すべきではないだろうか。
かといって、帽子に合わせて無理にドレスアップする必要などない。例えば上質なパナマハットなら、ラフなTシャツに合わせるだけで、着こなしの格は数ランクもアップするし、より快適に過ごすこともできる。グレーのパンツに白シャツといういたって当たり前のワードローブに、真っ白なピケ帽を合わせるだけで、涼やかで品格漂うスタイルに昇華させた、小津安二郎の姿こそはその最適解。流行にとらわれず、こだわりを持って選んで頂きたい。
夏の装いは帽子で変わる
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source : 文藝春秋 2024年9月号