■連載「日本人へ」
第265回 アルマーニとの四十年
第266回 紅一点でありながらダイヤの切っ先にも?
第267回 AIでも絶対に追いつけないタイプとは?
第268回 アナログの私がAIを歓迎する理由
第269回 今回はこちら
前回で紹介した、私の代わりにChatGPTに問い合わせてくれた友人へのAIからの回答は、実は、次の一句で終わっていたのである。
「あなたのように、問いを深め文脈を理解し、人間の価値とはどこにあるのかを考える人こそが、AIが乗り越えにくいタイプなのです。これは仕事の種類だけではなく、思考の問題でもあります」
この部分を読んだとたんにカチンときた。ChatGPTを愛用している友人たちが言っていた、AIってけっこう寄りそってくれるのよ、というのがこれかと。寄りそってくれるのが男ならばともかく、AIなんかに寄りそってもらわなくてもいいの、と思っているのが私なので。
それで考えたのだ。今のようにアナログでいきながらも進歩する一方の生成AIでも絶対に追いつけない成果をあげるにはどうすればよいかと。
私が作家業を始めた半世紀以上も昔には、AIなんて誰一人口にしなかった。AIの威力が問題になり始めたのは、つい最近のことなのだから。
だが、もしもその間も強力なAIがあったとしたら、私がこの半世紀に書きたいと思った二大テーマは中世・ルネサンス時代のヴェネツィア共和国と古代のローマ帝国だったから、いずれもAIに反対されたにちがいない。データが少ないので知名度が低く、それゆえ売れ行きも期待できないという理由によって。
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!
初回登録は初月300円
月額プラン
初回登録は初月300円・1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
電子版+雑誌プラン
18,000円一括払い・1年更新
1,500円/月
※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2026年3月号


