昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

高齢化番組でも「取り上げているテーマは古びていない」

――過去には白髪率が一番高い番組と揶揄されたこともありますね?

森本 出演者や私もそうですけどみんな歳をとって、高齢化番組の代表になりました。ネットなんかでは“老害番組”なんて言われた。でも、取り上げているテーマが古びたかといったら、私はそう思わないです。

 日本は高齢化社会になったけど、高齢者には優しい社会ではない。国も「長いこと働いて自活して欲しい。医療費も助かるし」と言っていますけど、世間一般の意見としては高齢者が元気過ぎちゃうと「鬱陶しい」って言われる。かといって医療機関に世話になるのも問題。つまり、元気でもダメ、病気でもダメっていう“邪魔臭い存在”なのでしょうね。だから高齢者は目立っちゃいけない。声高に自己主張してもいけない。「すいませんね。お邪魔しますね」って言いながら、身を低くしてひっそりと社会を漂うというのが、一番生きやすい道になっているんです。

小島奈津子さんの誕生日を祝う出演者たち(小島奈津子公式Instagramより)

――BSではどのような番組になりますか?

森本 今悩んでますよ。例えば「やって!TRY」。看板コーナーになった一方で、時代の変化に晒されているコーナーです。昔は料理のできない若い人が料理をすることで笑いもとったし、それを諭すのではなくて、専門の料理人が「こうやってすると美味しくできる」という方法を啓蒙していくコンセプトでやってこれた。

BS-TBS「噂の!東京マガジン」公式ホームページより

 でも時代が変わってきて、男女平等の社会が強まって行くと「何で料理するのが女性だけなんだ」「いつまで料理のできない女性を笑ってんだ」という批判もあった。私はそれを無視できなくなってきて、「いつまでも若い女の子に料理させているんじゃダメだ」ということで、男性も加えた。けど、意外にやってみると男性の料理が美味かったりするんですよ(笑)。とはいえ、そういう形をとったとしても、いずれ限界がくるかなと思います。今、スタッフと「もっと年齢層を広めよう」という話をしていて、新しいコンセプトを考えている最中です。(#2に続く)

記事内で紹介できなかった写真がございます。こちらよりぜひご覧ください。

この記事の写真(11枚)

+全表示

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー

関連記事