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非常勤の公務員は、倫理法は適用されないが…

 平田氏が任命されている「内閣官房参与」は、内閣総理大臣に情報提供や助言を行う非常勤の公務員という位置づけだ。公務員倫理規程に詳しい、国際基督教大学の西尾隆特任教授はこう語る。

「公務員は公務員倫理規程により、利害関係者から金銭や物品をもらったり、接待を受けたりすることは禁止されています。ゴルフや旅行に一緒にいくことも禁止です。ただし非常勤職員や特別職の公務員は、倫理法の適用を受けません。

 一方で内閣官房に勤務する職員が、利害関係者からサービスの提供を受けることは実質的に信用失墜行為にあたると言えます。内閣官房参与としては過去、2020年12月に西川公也氏が、現金数百万を受領した疑惑が浮上し退任。また、特別職公務員としては、山田真貴子前内閣広報官が総務省職員時代に放送会社『東北新社』幹部から接待を受けていたことが発覚し、給与の一部を自主返納し、その後病気を理由に辞職しています。山田氏は公務員倫理規程違反には問われていませんが、世論の批判を受けて自ら責任をとったものと思います」

撮影/上田康太郎 ©️文藝春秋

思わず目を疑った…車に貼られた「ステッカー」

 平田氏はこの日、50分のマンツーマンのゴルフレッスン2回分を終え、18時に退店。顧客メモに《※お水はラベルはがしておく》と記されていたように、RIZAPのラベルがはがされた500mlのペットボトルを携えていた。平田氏は周囲を警戒するように店から離れて100メートルほど歩き、六本木通りで待っていた黒色のクラウンに乗り込んだ。

 その時、取材班は目を疑った。車のダッシュボードには「内閣府」と書かれた札があり、車両前後には「TOKYO2020大会関係車両」と書かれたステッカーが張ってあったからだ。

六本木通りで待機していた公用車に乗り込む平田氏 撮影/細尾直人 ©️文藝春秋
公用車には「TOKYO2020大会関係車両」というステッカーが貼られていた 撮影/細田忠 ©️文藝春秋

 平田氏が「TOKYO2020大会関係車両」で戻った先は自身の執務室がある内閣府だ。もしや “ゴチゴルフ”に公用車で乗り付けたのではないか――。平田氏の公用車の用途は適切なのか取材を続けると、さらなる“公私混同”の実態が明らかになった。(後編へ続く)

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