コンプライアンス規程違反を理由に、アルバイト仲介サービスを手がける「タイミー」のCOO(最高執行責任者)を事実上、解任された守安功氏(48)。コンプライアンス規程違反の詳細が、女性社員へのセクハラ行為だったことが「週刊文春」の取材でわかった。
東京大学大学院を修了後、日本オラクルを経て、1999年にディー・エヌ・エーに入社した守安氏。ソーシャルゲームなどが楽しめるSNS「モバゲータウン」を大ヒットさせると、2011年6月、創業者の南場智子氏(現会長)の後を継ぎ、社長に就任した。10年間、経営の舵取りを担った後、昨年6月に退任。その4カ月後の昨年10月、タイミーのCOOに就任した。
「タイミーを立ち上げたのは、CEO(最高経営責任者)の小川嶺氏。弱冠25歳ですが、気鋭の起業家として高く評価されています。2018年のサービス開始から3年で約90億円を資金調達。登録者数は右肩上がりで約270万人(今年4月時点)に及びます」(ベンチャー企業関係者)
だが、今年3月31日、タイミーはHPで以下のようなプレスリリースを発表した。
〈社内において、取締役COO守安功氏(当時)のコンプライアンス規程違反の事実が認められました(略)臨時取締役会において、辞任勧告を決議し、退任いたしました〉
その後、家電量販大手「エディオン」の社外取締役なども退任することが発表された。
タイミーの社員が明かす。
「3月25日に行われた社員向けの総会で、開始から30分ほど経った頃、小川氏から守安氏を退任させる旨の説明がありました」