「竹澤さんが“統括医師”を名乗って権力を持ってから、襲われた女性スタッフは何人もいます。それを拒否すれば、『あいつはダメだ!』と職場のグループLINEに流され、居づらくなってすぐに辞めてしまう。逆に辞めなければ、ポジションを得て出世していく……“恐怖政治”に支配された、本当に地獄のような日々でした」(竹澤章一容疑者の元同僚男性・A氏)
警視庁は6月30日、東京都江戸川区にある美容クリニック「東京ミッドクリニック」の院長、竹澤章一容疑者(42)を準強制性交とわいせつ目的略取の疑いで逮捕した。竹澤容疑者は4月、部下の20代の女性を都内の飲食店に誘い、睡眠薬入りの食事をとらせて意識をもうろうとさせた後、自宅に連れ込みわいせつな行為をした疑いが持たれている。
社会部記者が解説する。
「竹澤容疑者は4月3日に同じクリニックで働く女性に声をかけ、翌4日午後3時に中央区のレストランで、2人で食事をとり始めました。しかし食事中に女性は突然意識を失い、目を覚ましたのは5日未明。場所は竹澤容疑者が住む勝どきのタワマンでした。女性は下半身に違和感があったため、『性行為を強要されたのではないか』と疑いを持ち、友人と相談して月島署に行っています。竹澤容疑者と食事をした後に記憶を失ったと被害を訴える女性は、他にも複数いるようです」
金髪、ムキムキ、真冬もアロハに短パンで「俺はイラン人のハーフ」
竹澤容疑者は川崎医科大学を2004年に卒業し、各地の病院で形成外科や皮膚科に勤めた後、21年10月に独立。東京ミッドクリニックを開業した。院長という“最高権力者”が部下の女性に性行為を強要するのは言語道断だが、「竹澤容疑者の横暴は勤務医時代からひどかった。男性である私も襲われたことがある」と証言するのは、かつての同僚A氏だ。
「竹澤さんが、私が勤務していた大阪府内の美容整形外科病院で働き始めたのは2018年7月です。当時、私は病院の事務長でした。竹澤さんは、真冬も含めて年中アロハシャツに短パンで出社し、車はベンツとマセラティという外車好き。金髪でいつも後ろの髪を結んでいて、ジムで鍛え上げた筋肉はムキムキでした。真相は分かりませんが、『俺はイラン人とのハーフなんだ!』といって、ブルーのカラコンをよくつけていました。ヤクザとの関係もほのめかすなど印象は強烈でしたね」