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 これまでにもSKEのレーベルを担当し、秋元氏との関係を構築してきたエイベックスだが、近年のタッグといえば、2017年に設立した「劇団4ドル50セント」がある。同劇団は、立ち上げの際のオーディションで、約5000人から31人が選ばれ、中には元AKB48研究生もいるが、その活動は軌道に乗っていない。

「劇団設立に伴い『エイベックス・AY・ファクトリー』という合同会社がうまれ、秋元さんの親族が役員となった。しかし、意思決定権が弊社幹部と秋元さんサイドにあり、船頭が二人いるわけだから話がなかなかまとまらず、現場に負担がのしかかった。さらにコロナ禍で劇団の公演もうまくいかず、成功とはいえない状態が続いている。今回もまた、無理難題を押し付けられることがやる前からわかっているので、社員は戦々恐々としていました。実際、先月プロジェクトチームが立ち上がり、『坂のライバルにふさわしいグループの名前はどうするか?』『後ろにつく数字はいくつがいいか?』『乃木坂との交換留学はできないか?』などの案を出し合っていますが、スタッフは頭を抱えています」(前出・エイベックス関係者)

乃木坂46「Actually…」 ジャケット

乃木坂が全盛期のうちに第3極を立ち上げて、10年先を考えたのでしょう」

 一方の「乃木坂46」は今年でデビュー10周年。飛ぶ鳥落とす勢いの「坂道グループ」だが、ライバルの出現に内部からも動揺が広がっている。ソニーミュージックの関係者が語る。

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「エイベックスとのタッグは青天の霹靂でした。これまで、ウチが秋元さんサイドの要求をつっぱねたりしていたので、機嫌を悪くしてしまって、乗り換えたのかもしれません。そもそも乃木坂はデビュー当時からAKBの公式ライバルを掲げてきた。なので、ライバルはAKBとしておくのが筋ですが、アイドルブームは10年で一区切りです。新し物好きの秋元さんとしては、乃木坂が全盛期のうちに第3極を立ち上げて、10年先を考えたのでしょう。新グループの出現はマスコミに確実に取り上げられ話題になりますし、新しいモノ好きのファンが大量に流れるでしょう。乃木坂は今年2月に5期生が加入したばかりですが、オワコンと思われなければいいのですが……」