母親が警察に相談「同棲中の彼氏が子供を殴るので別れたい」
「1課が時間をかけた執念の捜査に乗り出したのには理由があります。実は叶志郎君が死亡する前年の9月ごろ、叶志郎君は母親と一緒に地元の警察署に来たことがあるのです。母親の来署理由は『同棲中の彼氏が子供を殴るので別れたい』という相談でした。そこで、まだ当時3歳だった叶志郎君は『(内田容疑者に)叩かれる』『怖い』などと訴えたのです。その日のうちに警察官が内田容疑者に話を聞きにいくと、内田容疑者は手をあげたことを認めました。ところが、このときは母親が事件化を望まなかったため、沈静化しました。そのわずか4カ月後、叶志郎君が死亡してしまったのです」
内田容疑者は叶志郎君の死と前後して、叶志郎君の母親とは別れ、その後は横浜市緑区で別の女性と結婚し、2人の連れ子もいたという。内田容疑者の直近の生活について、大家の女性(85)が明かす。
「背丈は普通だけど恰幅がよくて両腕には入れ墨がありました。よくTシャツにズボンというラフな恰好で出歩いていましたね。2年前の10月から住み始めたんだけど、今年の8月末で退去予定でした。家賃の滞納が多くて、8月分は今も支払われていないし、更新はこちらから拒否したんですよ。家賃は10万円ちょっと。内田さんは『水道業者で働いている』と言っていて、契約の時には収入は月に60万円と書いていたんだけどねえ……」
秋になってもビニールプールを柵に放置
内田容疑者の暮らしぶりはどのようなものだったのだろうか。大家の女性が続ける。
「一昨年の10月に引っ越してきたときから家族4人暮らしでした。背丈の低い、今風のお母さんと、小2の息子、年少で幼稚園に4月から入った娘。あとは白い小型犬を飼っていました。子供は2人ともよく挨拶をする子で、奥さんの連れ子だと聞いています。去年、正式に籍を入れたそうです。
週末になると車に乗って4人で出かけていたし、去年の夏は敷地内でビニールプールを作って、内田さんが息子と娘と3人で遊んでいましたね。友達の親子も来ていたようで、内田さんがはしゃいでる声も聞えてきました。でも、だらしないんですよ、あの家族は。結局使ったプールを隣のアパートとの間にある柵に、秋ごろまで干したまま放置していたんです」
そんな一家に“異変”が起こり始めたのは今年の5月ごろだったという。