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「俺またやるから、見とって」と
「律からはドイツ戦後、『俺またやるから、見とって』とLINEが来ました。オランダではプレー中によく吹っ飛ばされたので、『メッシとかマラドーナは倒れへん』と体幹トレーニングをずっとしていました」
当時、堂安の息抜きは海外ドラマだったという。
「『梨泰院クラス』や『ペーパー・ハウス』などNetflixのドラマを『これ面白いよ』とたくさん勧めてくれて。僕が大きいレゴを作りたいと言うと2つ返事でOKしてくれて、一緒に数日かけて完成させたり。優しい男なんです」(同前)
W杯本番前には、家族のグループLINEに「堅い話でイヤやけど」と前置きした上で、こうした内容を綴ったという。
「ここまで来れたのは母さんと父さんがおってくれたおかげだから、ホンマに連れて来てくれてありがとう。(兄2人に対して)ここまでサッカー上手くなったのは2人のおかげやから、ホンマにありがとう。正直結果はどうなるかわからん。やっぱドイツやからボコられるかもしらんし、歴史に名を残せるかもしらん。絶対後悔せんように、自分の目いっぱいの力を本気で出してきます」
兄の憂さんがこう明かす。
「律はよく『チャンピオンズリーグは自分の夢、ワールドカップは家族の夢』と言っていました。本人も大きな目標にしているからこそ、わざわざ長文で送ってきたんでしょうね」
有言実行の男は、世界にその名を轟かせることになった。