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何より力を入れるのは、女性を多く登用することにより、組織に透明性と多様性を生むこと。自身は理事2名の推薦枠を持ち、1人目に精神科医の和田秀樹氏を、もう1人に昭和女子大学キャリアカレッジ学院長の熊平美香氏(現在は法人顧問)を指名した。
これまでの理事会とは雰囲気が激変
女性登用の成果はさっそく表れているという。
〈「女性がいると会議が長くなる」と発言した方がいましたが、実際、女性がいると議論が活発になります。みなさんのエネルギーはすさまじくて、会議に3、4時間かかってしまうこともざら。さすがに長すぎるという声もあったので、事前にリハーサルをして早めの進行を心がけるようになりましたが(笑)。これまでの理事会は報告と承認のみの一方通行の場だったそうなので、今は雰囲気ががらりと変わったと言われます〉
経験したことのない経営者という立場に右往左往することも多いが、就任後は週に5日、朝から理事長室に通っては会議をこなし、全国に広がる日大関連施設の視察などにも余念がない。
就任初日、職員を前に語った言葉、さらには紛糾した理事会、作家デビュー40年の林氏が大切にしている「人付き合いの3か条」についてなど、90分におよぶ林氏のインタビュー「私は日大をこう変える!」は「文藝春秋」2023年1月号(12月9日発売)に掲載されている(「文藝春秋 電子版」では12月8日に公開)。
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