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「ウチの場合は外壁に小さな穴が空いていた。水の浸入を防ぐシーリングのすぐ横に空いているので、これでは大雨が降ってきた際に室内が濡れてしまうのではないかと心配です」(Bさん)

「外壁とブロック塀の間隔が異様に狭く、室外機のプロペラファンがブロック塀のコンクリートと接触してしまっていた」(Cさん)

Cさん宅の室外機。プロペラ部分がコンクリートに密接してしまっている

担当者は「欠陥住宅というか、ちょっと不備がある……」

 堪えかねた3家族は“被害者”として団結。3月18日からオープンハウス側と交渉を開始した。しかし……。

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「オープンハウスは『ここは直せない』『ここはこういうもの』と、色々な理由をつけて根本的な修繕をしようとせず、瑣末な部分しか直そうとしない」(Bさん)

ビスが散乱している

 その後の話し合いで、施工を手がけたグループ会社「オープンハウス・アーキテクト(以下、アーキテクト社)」の社員は3家族の前で「欠陥住宅というか、ちょっと不備がある……」などと施工不良を認めたものの、修繕や補償をめぐって交渉は一向にまとまっていない。6月13日時点で3家族はオープンハウス側からの連絡を待っている状況だ。

 オープンハウスグループに質問状を送付すると、こう回答した。

「個別の取引についての回答は致しかねます。取引上のトラブルがあった場合には適切に対処しております」

 オープンハウスを巡っては、「週刊文春 電子版」が今年3月16日配信の記事でアーキテクト社の日高靖仁社長(当時、41)が部下に「クソ弱すぎる」などと暴言を吐く“パワハラ叱責”を報じている。記事配信後、日高氏はアーキテクト社の社長から取締役に降格、合わせて務めていた持ち株会社「オープンハウスグループ」の執行役員も辞任した。

 そんなオープンハウスで発覚した新たなトラブル。住民たちへの今後の対応が注目される。現在配信中の「週刊文春 電子版」では、AさんBさんCさんが主張する“欠陥”の実態、その後の交渉で明らかになったオープンハウス側の驚くべき対応、アーキテクト社の元社員が指摘する「施工不良が相次ぐ背景」などを、写真と音声と共に詳しく報じている。

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