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《ハマのマリア、衝撃の全裸妖精、二日酔い知らず》余貴美子67歳“いつまでも妖艶さを失わない秘訣”「まだまだお子ちゃまねぇ。一番大事なのは、“これ”よ」

source : 週刊文春

genre : エンタメ, 芸能

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「公演のチラシに広告を出してもらうために新宿の飲み屋を回り、客に芝居のチケットを売っていた。また、映像の世界にも進出するため、デモテープを持ってテレビ局にも売り込みも怠らなかった」(同前)

朝ドラ『ちゅらさん』で一気に知名度が向上

 1988年公開の神代辰巳監督の官能サスペンス映画『嚙む女』では、濡れ場に挑戦。さらに、1993年公開の石井隆監督の『ヌードの夜』ではヒロインに抜擢。これが余の出世作となる。

『嚙む女』パッケージ

「謎めいていてエロティックなヒロインのイメージに最も近いと石井監督が惚れ込んで抜擢につながったそうです。バストもあらわにした竹中直人との大胆な濡れ場だけでなく、自身を食い物にしてきた男に暴行を受けて逆上し刺し殺すシーンや、車ごと海に飛び込むといった過激なシーンも。ヒロインが持つ狂気と繊細さを見事に演じ切り、大きな話題を呼びました」(映画関係者)

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 1996年に『東京壱組』が解散すると、活躍の場を本格的にテレビや映画に移す。2001年、沖縄を舞台にした朝ドラ『ちゅらさん』では、沖縄から上京してきたヒロインの面倒を見る姉御肌のOLを演じ、一気に知名度を上げた。

「台湾にルーツを持つ彼女にとって、子供のころの食生活は沖縄の食文化に近かったそうで、距離的にも台湾に近い沖縄は思い入れのある場所。そのため、『ちゅらさん』出演以前から、沖縄が大好きで、三線と沖縄民謡を習っていたほどです」(テレビ局関係者)

©時事通信社

映画『おくりびと』に出演し、ハリウッドのレッドカーペットを歩く

 2005年公開の映画『男たちの大和/YAMATO』でも、女優魂を見せ、周囲を驚かせた。

「この時演じたのは、出征した息子の帰りを待つ母の役。わずかな出番だったにもかかわらず、田んぼで農作業をする母をリアルに演じるため、『もっと顔を汚してください』とメイクさんに志願。それでも足りずに、自ら顔にベタベタと土をつけ、地面を転げまわって衣装も汚しまくっていたそうです」(映画ライター)

 さらに2008年、映画『おくりびと』に出演。主人公の本木雅弘が働く葬儀会社の事務員で、子供を置いて男に走った過去を持つ女性という役柄だった。同作は、アカデミー賞の外国語映画賞を受賞。余もハリウッドのレッドカーペットを歩いた。

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