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 投稿の内容は、

《表現の自由を侵害されたとして、男女が道に損害賠償を求めたことが報道されるなどしたことで、選挙妨害を取り締まる側の警察を萎縮させてしまったといった内容だ。》(毎日新聞4月28日)

 こうした論法については「ヤジは表現行為であり、表現の自由による手厚い保障が求められる。だが、一般人のヤジと公人でもある候補者の行為を同列に扱うことは不適切」(同前)と専門家は指摘するが、同列に扱う声は今も多い。

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新聞の社説では…

 新聞の社説でも見解は分かれる。対照的な社説を紹介しよう。

 北海道新聞は、

《街頭で声を発するヤジは、有権者の政治的な意思表示の一環だ。候補者が他の候補者の演説を封じるような妨害行為とは明らかに違い、同列に扱うべきではない。》(5月16日)

 北國新聞は、

《2019年の参院選で、当時の安倍晋三首相の街頭演説中、「安倍やめろ」「帰れ」と大声でやじを飛ばした人物を北海道警が移動させたことがある。移動させられた男女2人は北海道に賠償を求めて訴訟を起こし、あろうことか高裁で「表現の自由の侵害」が認められた。

 一部のメディアはこの民事訴訟をめぐり、「ヤジも意思表示のひとつ」などとして警察批判に終始した。つばさの党のケースと何が違うのか。》(5月16日)

 北國新聞は札幌のヤジの件と今回のつばさの党の件は同じと断定していた。

公選法違反(選挙の自由妨害)容疑で逮捕され、警視庁に入る政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者(中央) ©時事通信社

 これらの「見解」を、ヤジ問題を取材してきたエキスパートはどう思っているのか? 札幌のヤジについては北海道放送報道部の取材班が追い続け、ニュース報道からドキュメンタリー番組にいたるまで発信し続け、『ヤジと民主主義 劇場拡大版』という映画になっている。

識者に見解を聞いてみた!

 さっそく監督の山崎裕侍氏に聞いてみた。札幌でのヤジと今回のつばさの党って同じなのですか?