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パソコン通信を悩ませる「サービス不能化攻撃」

 それほどアクセスも無く、来訪者を待ち続けるパソコン通信ホストたち。実はここ数年彼らは「サービス不能化攻撃」でダメージを受けていることが多いという。

 Telnetに使われるソフトはセキュリティホールが多い。そのため、ロボットによるカンタンな攻撃でダウンしてしまうことが多いのだとか。

それでも一人で書き込みをし続ける、山田さん

ホストPCのCPUは25MHz

 なおホストコンピュータとして使われているPCはヴィンテージもの。今ではプリンタメーカーのイメージが強いエプソンが1993年7月に発売したPC-486NoteASだ。

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 CPUはわずか25MHz。RAMもわずか1.6MBという、いま考えるとかなりの低スペックだが、十分パソコン通信には堪えられる。

モノクロ液晶。偏光板を交換して色合いが変わった

SNSの世界には「先輩」の文化がなくなってしまった

 2003年までは電話回線で運営を行い、その後休止を経て、2008年にTelnet方式で復活を遂げた。

「別にインターネットでいいと思いますが、機械然とした、ドキドキワクワク感があると思いますので、残しています。あと、いまの自由なSNSの世界には、ルールを守らない新参者を怒るような先輩がいなくなった気がします。一長一短ですね」

「特に手間もお金もかかっているわけではないので、私の生きている間は続けようと思っています。この記事でアクセスが増えることを願っています。独り言をつぶやくだけではさみしいので。まず辰井さん(筆者)がもっと書き込んでくれたら良いんですが(笑)」

 アクセスはほぼゼロ。数ヶ月に1回誰かが書き込んでくれる以外は、自分だけの世界。そしてサービス不能化攻撃に脅かされる。これが今残るパソコン通信の現在である。