〈そびえ立つ肉天のすさまじい迫力〉京急沿線を中心に展開する立ち食いそば店「えきめんや」が“駅”を飛び出した“ステキな理由”とは

肉天の正体は…？

　二八そばの上に大きなわらじ状の肉天が3枚そびえ立つ。こんなメニューはみたことがない。肉天の上に海苔とカイワレ、大根の細切りまでのる。薬味はたっぷりの大根おろしとわさび。猪口も大きめでつゆはたっぷり。

　まず、そばをひとくちすする。コシがよいしっかりしたそばである。デカい肉天をつゆにつけてかじる。サクッとかじる。またかじる。なかなかなくならない。自分は鶏肉だと思ったが、店長さんに聞くと実は豚肉だった。これは感激だ。しっとりとした肉天の食感がすばらしい。そしてまたかじってそばをすする。つけ汁はやや薄口系の返しを使っている。鰹出汁はしっかり感じられる。

ポルタ店を出店するにあたり、心掛けたこと、工夫したこと

　ワシワシ肉天を食べながら、周囲を見わたすと、「かき揚げ二八そば」、「かつ丼セット」、「海老出汁そば二八」を注文している人が多い。店長さんにきくとやはり人気のメニューだとか。

　ポルタ店を出店するにあたり、心掛けたこと、工夫したことを本社広報の西村さんに質問してみたところ次のような回答を得た。

• ポルタという人気エリアなので、グレードの高い二八そばをそろえた。

• おもてなしの気持ちを表現しやすいように対面接客に力を入れた。

• ライブ感を意識したオープンキッチンの厨房形態にした。

• お客さまにじっくり堪能いただけるよう、全席イスを設置した。

• ポルタ店だけの「えきめんや極みメニューの二八そば」を2つ用意した。

• かつ丼も玉子とじとタレかつをそろえるなどごはん系メニューを増やした。

「えきめんや横浜ポルタ店は京急線ユーザー様以外の皆様にもご利用いただきやすい店舗になったと思います。横浜にお越しの際は、是非、ご利用ください」とのことである。

　短時間しか滞在しないようなそば店でも、ほっと落ち着けるような雰囲気があるのは大切なことだと思う。「えきめんや」が総力をあげて作ったのがこの「横浜ポルタ店」といってもいいのかもしれない。次回の訪問では「小タレかつ丼」と「かけ二八そば」のセットに「かき揚げ」を追加注文しようと思う。

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