「うるさい、黙れ、黙れ、黙れ、黙らなお前殺すぞ」

「言うこと聞けよ、言うこと聞いたら何もせえへんから」

 小学生の女児10人に性的暴行を加えたとして強制性交致傷罪などに問われた元病院職員・柳本智也被告(28)。2月18日に大阪地裁で下されたのは、求刑通りの無期懲役判決だった。裁判長は男の犯行を〈卑劣、悪質の極み〉と断罪。その判決文には、男の異常な言動、そして鬼畜の所業が克明に記されていた――。 

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 判決文から見えるのは、その手口のおぞましさだ。まず一つ、共通するのは、冒頭のような数々の脅し文句である。

カッターナイフを示し、口を塞いで

 柳本が強制性交などの容疑で大阪府警捜査1課に逮捕されたのは2022年7月22日のことだ。逮捕容疑は同年5月、大阪府内の集合住宅に侵入し、9歳の女児2人に目隠しをして全裸にさせ、そのうち1人に暴行するなどした疑いだった。

柳本智也被告(FNNプライムオンラインより)

 だが、現場周辺では2016年頃から同様の事件が多発していた。判決文に書かれた〈罪となるべき事実〉の冒頭でも、2016年3月29日の事案が1件目の事件として記されている。

 判決文によれば、柳本は当時10歳だったAさん宅に電気業者の設備修理を装い、玄関から侵入。Aさんの両肩を両手で押さえて押し倒し、冒頭のような言葉を吐きながら暴行に及び、体にも傷を負わせている。

 2件目の事件は翌17年11月16日。今度は当時9歳のBさんに対し、カッターナイフを示しながら襲い掛かった。柳本はBさんの口を塞ぎ、

「静かにしろ」

「はよせな言うこと聞かな終わらへんで」

 こうした言葉で脅迫しながら犯行に及んだ。

 3件目は翌18年3月13日。当時12歳のCさんが玄関ドアを開けた瞬間、柳本も続いて自宅内に押し入り、2件目と同様にカッターナイフを示し、口を塞いで言った。

「ちょっと保健体育の授業を……言うことを聞いてくれたら、痛いこと何もせえへんから」

「泣いたら殺すぞ」