末期患者を騙し、大金を巻き上げる──そんな自由診療クリニックにご用心!
日本のがん医療には、無法地帯というべき闇が存在する。数多くの臨床試験で有効性がないことが証明された免疫療法のことだ。効かないと分かっていながら、自由診療として法の網をくぐり、がん患者から多額の治療費を奪っている。
一体なぜ、このような行為がまかり通るのか。背景を探ると、モラルなき一部の医師やクリニックの実態、そして大学の名前を利用して患者を誤解させる構造が見えてきた。
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「抗がん剤は、がんの子分に効くが、親分には効きにくい。再発するのは、親分が暴れ出すから。がんの親分を殺せるのは、ANKだけ。私のクリニックに大学病院の教授が、こそっと身内の治療に来ています」
今年1月、東京・銀座で行われた免疫細胞療法・ANKのセミナーで、講師役の医師は秘密を打ち明けるかのように話した。治療費について、参加者が質問すると――。
「1クールで450万円〜500万円。がんのステージによって、3クールから5クールが必要です。ANKをやると運命が変わりますよ」
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source : 文藝春秋 2022年12月号