★1月の芥川賞選考会では、「東京都同情塔」が圧倒的な評価を集めました。主人公は新宿御苑に監獄タワーを建てるプロジェクトを射止めた建築家の沙羅。彼女の心の声を聴き、寄り添うのは年下の恋人拓人。なぜ東京の中心に刑務所なのか? なぜ「同情塔」なのか。作品は沙羅の心の内を描きながら、現代社会への批判ともなっています。
★特集は「AIは脅威か、それとも恩恵か」。直木賞作家の小川哲さんに論考を寄稿いただき、さらに世界的なロボット工学者の金出武雄さんを迎え、鼎談を組みました。
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source : 文藝春秋 2024年3月号