1つのテーマをわかりやすく解説する「+ RONTEN」。今回のゲストは、建築家の坂 茂さんです。坂さんは国会議事堂の耐震補強問題の議論に端を発し、仮設首都を全国に移転させることで、首都機能を維持していく「動都」構想を『動都 移動し続ける首都』で提唱しています。「首都機能の移転」とは、一体どういうことなのか。その方法やコスト、動都がもたらすメリットなどを伺います。さらに坂さんは石破総理と親交があり、石破総理肝いりの政策である「防災庁」創設についても期待を寄せています。数々の被災地に足を運び、避難所や仮設住宅の支援を続けてきた坂さんが考える、防災庁のあるべき姿についてもお聞きしました。
<ゲスト>
・坂 茂|建築家
1957 年、東京都生まれ。クーパー・ユニオン建築学部(NY)で建築を学び、東京、パリ、ニューヨークに事務所を構える。代表作はポンピドゥー・センター・メス(2010 年)、紙の大聖堂(2013年)、大分県立美術館(2014 年)、ラ・セーヌ・ミュジカル(2017 年)、静岡県富士山世界遺産センター(2017 年)、豊田市博物館(2024 年)。世界各地での災害支援に数多く貢献したことから、プリツカー建築賞(2014 年)、マザー・テレサ社会正義賞(2017 年)、アストゥリアス皇太子賞平和部門(2022 年)、高松宮殿下記念世界文化賞 建築部門(2024)を受賞。
(聞き手=文藝春秋PLUS編集長・村井弦、全34分)
source : 文藝春秋 PLUS動画