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日本人が知らない、“夏の必需品”サングラスの新常識とは

専門家に聞く「サングラスとの付き合い方」 #1

2021/07/16

——タグには、「可視光線透過率」も書かれています。

田中 可視光線は目に見える光のことで、こちらの数値が低いほど一般的にはレンズの色が濃く、眩しさをカットすることができます。ちなみに濃度によっては夜間運転には不適合ですので、車の運転をされる方は注意をしてください。

サングラスを選ぶ際には、品質表示タグを必ずチェックすべき

——紫外線カット率が重要とのことですが、最近では100円ショップを含め安価なサングラスにも「UV400」の表示があったりします。

田中 紫外線カット性能という点では問題がなかったとしても、レンズ基材の質や、屈折力や平行度といったレンズ設計の面に違いがあるのではないかと思います。これらは見え方の質にも関わってくるものです。また、フレームも細やかな調整に対応できない場合が多く、掛け心地にも影響を及ぼします。お顔にフィットさせられなければ、快適には掛けられないですし、隙間から紫外線が入り込んでしまうでしょう。

——なるほど、選びの基準は紫外線カット率だけではないわけですね。

サングラスビギナーにも使いやすいカラーは?

——サングラスは、フレームデザインだけでなくレンズのカラーも見た目の印象に関わってきますよね。また、視界がレンズカラーに染まるため、見え方の好みなどもあるかと思います。それらを踏まえ、初心者におすすめのカラーなどはありますか。

田中 無彩色であるグレーは、クセがなく普段のコーディネートにも取り入れやすいカラーです。視界についても色調が変わることなく眩しさを抑えられるので、初めての方でも使いやすいでしょう。ブラウンもベーシックな印象で、こちらは視界のコントラストを高めてくれる効果があります。

 カラーによって見え方に特徴があるので、試着の際は鏡で見た目をチェックするだけでなく、外の景色を見てみるなど視界のチェックもしてください。眼鏡店であれば、レンズカラーを変更することもできます。

さまざまなカラーのレンズを選ぶことができる

——フレームは気に入ったけど、レンズカラーがちょっと……、といった場合には好きなカラーに替えられるということですね。

田中 はい。サンプルのレンズから好きな色をお選びいただけます。メガネフレームにカラーレンズを入れることもできますし、紫外線によりレンズのカラー濃度が変化する調光レンズや、眩しさの原因となる自然光の乱反射をカットする偏光レンズなどの機能レンズにすることもできます。同じカラー濃度でも偏光レンズはフロントガラスの反射光や水面のギラつきを抑え、クリアな視界が得られます。

マスク着用時にも怪しく見えないデザインは?

——現在はマスクが必須となり、サングラスを合わせると不審者のような見た目になりかねません。マスクに合わせるなら、どのようなサングラスがよいでしょうか。

田中 マスクにより口元が隠れている状態で目元まで隠れてしまうと、やはり威圧感が出てしまいますよね。そのため、目元が透けるものを選んだほうが良いでしょう。カラー濃度が50%ぐらいであれば目元が完全に隠れず、眩しさもある程度しっかり抑えられます。もちろんそれより薄ければ、さらに軽やかな印象です。