綺麗な「山P」になるよう細かな指定がなされた撮影要綱
小誌は「山P」の人文字を指示する「集合写真撮影実施要綱」なるペーパーを入手。撮影に先駆けて関係者に配布されたもので、撮影日時・予備日とともに、赤字で〈最低でも180名程度が必要〉と明記されている。上空から撮影した際に綺麗な「山P」になるよう、正確な立ち位置などが細かく指定されていた。
撮影された写真を確認すると、マスクを外して笑顔で拳を突き上げる山村氏を中心にしっかりと形作られた「山P」の人文字が。参加者を数えると202人だった。
前出の防衛省関係者が嘆息する。
「撮影時には、『マスクを取る時には息をしないでね~』などと冗談が飛び交っていた。結果的に打ち上げは失敗に終わったものの、北朝鮮がミサイルを発射した直後。“有事”と言っていい事態です。いくらなんでも緊張感が足りな過ぎる。まん防期間であることも合わせると、二重でアウトだと思います」
防衛省に見解を尋ねると、海上幕僚監部の広報担当者が以下のように回答した。
「まん防」中に撮影を実施したことについては〈ソーシャルディスタンスを確保した一部の者のみ無言かつ撮影時のみマスクを外して撮影を実施しており、感染防止に配慮し実施した〉。北朝鮮が弾道ミサイルを発射した直後に撮影を行ったことについては〈各種情報を確認し総合的に判断し、即応できる体制を取りつつ昼休みかつ短時間での撮影を実施した〉。「山P」の人文字撮影は山村前海幕長の希望により行われたのか、との質問についてだけは回答がなかった。
4月20日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」では、海上自衛隊で「山P」写真が企画された背景や撮影当日の詳しい様子、緊張感を欠いた防衛省内部の実態などについて詳しく報じている。
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