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「まるで南北朝時代の再来」神社本庁で内ゲバ…前代未聞の事態に

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 統理との対立も辞さない田中恆清氏とは何者なのか。京都の石清水八幡宮の宮司で、神社本庁の政治部門「神道政治連盟」の打田文博会長と二人三脚で安倍晋三元首相を支援してきたことでも知られる。

「建国」イベントHP

田中氏と統一教会関連団体との関係

 最近注目されるのは田中氏と統一教会関連団体との関係だ。今年2月11日、建国記念の日の明治神宮周辺で「日本の建国を祝う会」という団体が主催するイベントが開かれたが、実質的な主催者は神社本庁。ホームページの「賛助」団体には、統一教会の政治団体として注目が集まる「国際勝共連合」が明記されている。神道政治連盟元幹部が語る。

「催しの動員で、勝共連合に協力してもらっているのは、神社本庁では皆知っている。田中さんが知らないはずがありません。明治神宮周辺に駐車できる関係者向けの駐車許可証を渡し、便宜を図り、勝共UNITEという関連団体がパレードに参加したこともある」

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 一連の事実関係を神社本庁に聞いたところ、代理人が書面で回答した。

「旭川地裁は芦原氏が代表役員総長の地位にないことを仮に定めると決定しており、田中理事が(神社本庁の)総長としてなお在任していることになります」

「(勝共連合との関係については)神社本庁としては、旧統一教会本体と協力したことはなく、また、国際勝共連合のような関係団体と直接に協力してきたという認識もありません」

 神社界は分裂し、秩序は崩壊、まさに「擾乱の時代」となってしまった。八百万の神々は、この惨状を見て泣いているに違いない。

「まるで南北朝時代の再来」神社本庁で内ゲバ…前代未聞の事態に

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