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『結婚したら毎日するから!』動画も撮られて
「『結婚したら毎日するから!』『スワッピングしたい』など性的な発言が非常に多く、彼に合わせるのが辛くなってきたのです。動画も撮られたことがありました」(同前)
交際開始から1年後、彼女は副交感神経失調症が重症化し、半年間入院をした。退院後の19年6月、二人はA子さんの自宅で久しぶりの対面を果たした。
「私から別れを切り出しました。その時、〈約束事〉という書面を作り、これまでの未払い分の家賃補助と引っ越し代、合わせて14万3000円、そして慰謝料200万円の支払いをお願いしました。彼は『分かった』と言ってサインをしてくれました」(同前)
ところが――。その後、X氏からの支払いはなく、20年11月末からは連絡もつかなくなった。そして21年1月、A子さんの元にX氏の代理人弁護士から「通知書」が送られてきた。そこには〈法的な支払い義務は存しません〉とした上で、〈協議の申し入れがあるのであれば対応の検討の余地はあります〉とある。
「弁護士から突然連絡がきたことに恐くなり、申し入れは出来ませんでした。しばらくは何もする気力が無かった。ただ結婚を約束していたから、彼の要求にも耐え続けたのに、この対応は酷いと思いました。他にも同じ目に遭う女性がいるかもしれない。それで今回、お話ししようと考えたのです」(同前)
「経費の私的利用があった?」X氏は何と答えるのか
X氏は何と答えるのか。電話で話を聞いた。
――A子さんと結婚を前提とした真剣交際だった?
「そうですね」