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「ババ引いたなあ、もう。どうにかしてよ…」青山学院駅伝部の原晋監督も泣いた!? “紙きれ”になった「クレディ・スイス債」が危なかったこれだけのワケ

「ババ引いたなあ、もう。どうにかしてよ…」青山学院駅伝部の原晋監督も泣いた!? “紙きれ”になった「クレディ・スイス債」が危なかったこれだけのワケ

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原監督を直撃すると…「泣き寝入りしたくないでしょ?」

 NISAやiDeCoなどの制度により、日本の投資人口は増えている。記者も少額とはいえ、制度を利用している身だ。一体原監督はどのような投資をしていたのか。授業に赴く前の原監督を直撃した。

――おはようございます。文春オンラインです。

 はい、どうも。

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直撃に応じた原晋監督Ⓒ文藝春秋/細田忠

――保有していたクレディ・スイスの債券が紙くずになったとお聞きしました。どのくらい投資されていたのでしょうか。

 それは、個人情報なので……。

――お財布的には痛手だったのでしょうか。

 そりゃ、100円でも痛いでしょ。

Ⓒ文藝春秋/細田忠

――投資資金はどこから捻出されてたんですか。

 それは、一般的な普通の資金から。今の日本の金利は0.なんぼでしょ。それを政府が積極的に海外に投資しましょうと推奨している状況の中でつましくやっているサラリーマン投資ですよ。怪しいデイトレーディングのようなものではなく、どこの家庭でもやっているような安定したローリスクローリターンの商品をやっているはずだったのに……。

――紙切れになってしまった?

 紙切れになっちゃった。そもそもスイス政府にも問題があると思うよ。株式や会社は残して、債権を放棄させるという政策を進めているわけだよね。そういった(クレディ・スイスの債券のような)商品って世の中にたくさんあるわけだから、金融不安にもなるよね。

――今後も投資は続けるのでしょうか。

 投資というとギャンブルチックな男に見られるけど、政府が推し進めている投資をバランスよくやっているだけですから。不動産も株式も、貯蓄もバランスよく分散して投資しますよ。今回はスイスが一番悪いんだから、日本政府は戦ってほしいよね。日本の政府は投資をしなさいと言いながら、日本の投資家が海外で被害を被っているんだから。自分もそうなったら泣き寝入りしたくないでしょ?

Ⓒ文藝春秋/細田忠

 泣き言とも政府への提言ともつかぬセリフを残し原監督はキャンパスへと消えた。

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