【キーワードその3:女性たち】
本作には荒ぶる男たちだけでなく、ヴァラの恋人(故シュリデヴィの娘ジャーンヴィー・カプール)やデーヴァラの妻(マラヤラム映画の名女優シュルティ・マラテ)など印象的な女性キャラクターも登場する。
「映画の中に限らず、常に女性に敬意を持っている。インドには『母なる大地』や『子を産み育む女性』の伝統がある。たとえば……」
ここでタラクさんはサンスクリット語で朗々とグルマントラを詠唱。
「インドでは母親は子どもにとって最初のグル(師)と言われる。『デーヴァラ』の物語を成り立たせているのも強く賢い女性たちだ」
村を支える女性たちの動きに注目することで“赤海”の世界をより理解できる。
日本のファンへの“プレゼント”
タラクさんは舞台挨拶で何度も「日本のファンからの愛情に深く感謝している」と繰り返していた。日本への想いはリップサービスだけではなく、インタビューの際、インドではガードが固い“プライベート”についてもファンへのプレゼントとして特別に一問一答に応じてくれた。
犬派、猫派?「犬」
好きなフレグランスは?「ディオール・ソヴァージュ」
一番好きな「おうちご飯」は?「ビリヤニ。具はマトン」
ビーチと山登りなら?「絶対、山だね。(昨年プライベートで訪れた)長野で家族でトレッキングを楽しんだ」
時計ブランドは?「オーデマ・ピゲ」
地震・雷・蜘蛛ならどれがこわい?「地震! 来日中に起きないように祈ってほしい」
お洒落のポリシーは?「楽なこと。リラックスできる服がいい」
ハイデラバードのお勧めは?「自宅。家が好き」
コーヒーと紅茶なら?「コーヒー党」
理想の休暇の過ごし方は?「スイスが好きでよく行く。まだ行ったことがない場所だと大阪だね。家族で丸一日食べ歩きをしたい」
今回の訪日は夫人も同行。 25日のグランドシネマサンシャインでの舞台挨拶によると、奥様は満開の桜を見るのを楽しみにしていたが東京はまだ咲きはじめの状態で残念がっていたそう。
「でも、これはチャンスでもある。だってまた日本を訪問する口実になるから!」
今後もタラクさんの活躍そして来日を楽しみにしたい。
監督:コラターラ・シヴァ/出演:NTR Jr.、ジャーンヴィー・カプール、サイフ・アリー・カーン/2024年/インド/172分/配給:ツイン/©2024 NTR Arts. All rights reserved/新宿ピカデリーほかで公開中
