東京で桜の開花宣言が出された3月24日、新宿ピカデリーは春を越して夏のような熱気に包まれていた。『RRR』で世界的スターとなった「タラク」ことNTR Jr.が最新主演作『デーヴァラ』の公開に先駆けて来日、コラターラ・シヴァ監督と共に登壇するジャパンプレミアが行われていたのだ。
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日本語で語った「応援に感謝」
580席のスクリーン1を埋め尽くしたのは着物やサリーなど色鮮やかな装いの女性客がほとんど。手製の団扇やボードを手にした人も多い。MCの伊藤さとりさんの指導で練習した「タラクさーん!」「監督ー!」のコールに応えてタラクさんと監督が上手から登場すると会場が揺れるほどのどよめきが起きた。
黒で統一したスタイリッシュなタラクさんは観客への一言を求められると「ちょっと待って! メモしてきたから」とスマホを取り出した。「皆さん、こんにちは。NTRです。久しぶりですね。日本の皆さんの応援に感謝しています。『デーヴァラ』は魂のこもった特別な作品です。ぜひ楽しんでください。ありがとうございます」と日本語であいさつ。忙しいスケジュールの中、ファンのために準備し、練習を重ねてきてくれた誠意に会場は沸きたった。
キンタロー。とダンスを披露
次いで「『RRR』に寄せてくれた皆さんの愛情に深く、深く感謝しています。わたし個人だけでなく、テルグを含むインドの映画人すべてが大いに勇気づけられました。友人でもあるシヴァ監督と共に新作を届けることが出来て幸せです」。更に「初来日の時にはこんなに親しみを覚えるようになると想像していませんでした。今では第二の故郷のように思っています」と日本への思いを熱く語った。
舞台挨拶には社交ダンス歴10年以上というキンタロー。がスペシャルゲストとして登場。「海の勇者」デーヴァラのコスプレで「武器祭礼」(アーユダ・プージャ)の首振りダンスを披露。タラクさんは当初キンタロー。のアフロウィッグに戸惑いを見せていたが、熱演に打たれたのか終盤で“日印共踊”が実現。インド映画屈指の名ダンサーらしい色香あふれる動きで満場の観客を魅了した。