Q 親の喫煙は子どもの認知症リスクなんですね?

A そう。最近では「サードハンドスモーク」という概念が注目を集めている。

Q なんだか美味しそうな概念ですね。燻製かな?

ADVERTISEMENT

A おバカ! タバコの煙などに含まれる有害物質が喫煙をしていない人の認知症のリスクになるんだ。衣服や絨毯、部屋の壁に付着した有害物質が体内に入って脳にダメージを与える。

Q だからオフィスや飲食店などで禁煙が推奨されているのですね?

A その通り。「自宅のベランダで吸っているから大丈夫」と思っている中高年やシニア世代は要注意だ。衣服に煙がつくものだから、そこから家族が有害物質を吸い込んで健康を害する。

 

Q 喫煙者の方と会食していると、「家で吸わせてもらえないから外でお酒を飲みながら吸うしかない」と言っている方もいますよね?

少々のアルコールはいいが…

A 「飲酒+喫煙」は認知症予防に超不適切だ。

Q あちゃ〜。何で?

A 新潟大学の研究(23年)によると、多量飲酒者(週にエタノール量が449g以上)で1日20本以上の喫煙習慣のある人は、多量飲酒者で喫煙習慣がない人に比べて認知症リスクが高かった

Q 週に449gだと1日約64g。500mlのビール缶3本分くらいですね?

A お酒の計算だけ早い。

Q 昔は「屁は笑い草 煙草は忘れ草」なんて言ってタバコはイヤなことを忘れるストレス解消ツールだったのになあ。

A 少々のアルコールはいいが、タバコは1本たりとも勧められない。喫煙で認知機能が落ちて大事なことまで忘れる羽目になる。

Q あと、タバコといえば、歯に悪いって本当ですか。

A 歯も認知症との関係が深いゾ。次回は歯周病を取り上げよう。

イラスト=ポートレーターmiki

◆内野勝行院長/脳神経内科医。2015年に「金町駅前脳神経内科」を開院以来、認知症やMCI(軽度認知症障害)の患者、のべ1万人以上を診察。認知症外来専門医として認知症予防にも注力している。「タバコは実害しかない」と断言する嫌煙家。

この記事の詳細は「週刊文春電子版」でお読みいただけます
歯周病は独力で戦うな|1万人を診た専門医が解説 49歳からの認知症予防【第12回】

歯周病は独力で戦うな|1万人を診た専門医が解説 49歳からの認知症予防【第12回】

週刊文春 2026夏割 年額プランが12,000円OFF! 22,000円→初年度9,999円 8月18日(火)10時まで

連載18回分を公開中

 認知症予備軍を含め1000万人超といわれる時代、ミドル世代からの予防習慣が将来を大きく左右します。「週刊文春」の連載「1万人を診た専門医が解説 49歳からの認知症予防」では、生活習慣病のリスクを抱える「オジ記者」が認知症外来専門医・内野勝行氏に弟子入り。血圧や睡眠、食事、歯周病、スマホ活用まで、中高年からすぐ実践できる最新の予防法を全18回にわたり分かりやすく解説します。

 この機会に正しい知識を身につけ、健康な未来を守りましょう。

 初月300円! 年額12000円超オフ!

「週刊文春 電子版」2026夏割

(~2026年8月18日10時まで)

ご購読はこちら

文春リークス

あなたの目の前で起きた事件を募集!

情報を提供する
次の記事に続く マンジャロで認知症リスクは下がる? 1万人を診た専門医が解説「49歳からの認知症予防」《糖尿病を放置すると、認知症まっしぐらだが…》