主演俳優が「ふざける共演者」を告発!?
大泉 先生! ご無沙汰しておりました。今日は撮影を見学なさって、いかがでしたか。僕の演じる徳重亮のキャラクターに違和感はありませんでしたか? ちょっとでも違っていたらすぐ変えますから、言ってください!
池井戸 バッチリです。ジャストフィットでした。じつは原作の執筆時から、大泉さんをイメージしていたので。

大泉 ええっ!
池井戸 それで大泉さんがキャスティング候補に挙がっていると聞いて、思わず大泉さんに連絡しました。「日テレさんから話が行ってるそうですね。別に断ってもいいですよ」って。
大泉 いただきました。じつは私は6月まで、芸能生活30周年記念のコンサートツアーをやっていたんです。コンサート中は喉の調子を崩すのがおっかないから、役者の仕事はできないと思っていたんです。今回の作品は、まさにその時期に撮影が重なるものだったので、正直な話、「ちょっと難しいんじゃないの?」と言っていたんです。そんな時に、先生から連絡をいただいた。「断ってくれていいからね、全然気にしないでね」と仰っていただいたんですけど、それはもう効果てきめんで、「やります!」と。やはり原作者の先生からご指名があるのは嬉しいことですから。
池井戸 そんなこと、滅多にしないんですけどね。お忙しい大泉さんのスケジュールが確保できてよかったです。
10月10日から放送開始となる連続ドラマ『俺たちの箱根駅伝』(日本テレビ)。池井戸潤さん(63)が10年余の取材を重ねて描いた原作小説(小社刊)が、関東学生陸上競技連盟の全面協力のもとで映像化される。
本作は、箱根駅伝の生中継に心血を注ぐテレビ局スタッフと、どん底から這い上がろうとする学生連合のランナー、彼らを率いる若き天才監督が織りなす壮大な群像劇だ。主演を務めるのは、生中継を担うチーフプロデューサー・徳重亮を演じる大泉洋さん(53)。池井戸作品での主演は、『ノーサイド・ゲーム』(2019年、TBS)以来、二度目となる。
今回はその大泉さんと池井戸さんが特別対談。原作の魅力や撮影秘話を語りつくした。
大泉 しかし先生、私は文句があるんですよ。先生は私の今後のお正月の過ごし方を変えてしまいました。これまでのお正月は、そこしか休める時期がないから旅行に行ったりしていたんだけど、これからはもう、1月2日、3日は箱根駅伝の中継が気になってしょうがない。旅行に行けなくなっちゃいましたよ。
池井戸 ハハハ。今年の年始も、実際に中継が行われている日テレの副調整室を見学なさったそうですね。
小涌園前で観戦
大泉 はい、今年はとにかく慌ただしかったですね。毎年、地元の北海道に帰って、1月3日くらいまで両親や兄夫婦と過ごしているのですが、今年は元日の朝に「明けましておめでとう」と言って、昼には「じゃあ俺、帰るわ」と。でも、スタッフさんに解説していただきながら実際の中継の現場を見て、改めて箱根駅伝ってこんなに面白いんだというのを実感しました。
池井戸 僕も今年は現場でレースを見ていたんです。往路の5区と復路の6区、山登りと山下りの重要ポイントである小涌園前で。
大泉 そうでしたか!
池井戸 5区では青山学院大学の黒田朝日選手(現・GMOインターネットグループ)が4人抜きで往路優勝を果たすドラマがありましたが、現場で見ると、彼だけ特別に速いとは思えないんですよ。みんな速くて、すぐに目の前からいなくなってしまう。でも、テレビで見ると黒田選手はやっぱりすごく速かったんですよね。
年額プランがおトク!月あたり900円で全記事読み放題
月額プラン
1ヶ月更新
1,200円/月
オススメ!
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
電子版+雑誌プラン
18,000円一括払い・1年更新
1,500円/月
※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2026年11月号

