ホンダ三部社長と鴻海関CSOが盃を交わした夜

緊急特集 名門企業の栄枯盛衰

井上 久男 ジャーナリスト

SCOOP!

ビジネス 国際 企業

日産社長交代で動き出した業界再編

「経営責任を問う声が従業員の一部からも出るようになり、社内で信任を得られない状況に陥った」

 日産自動車の内田誠社長兼CEO(58)は3月11日、オンラインで記者会見を開き、退任の弁をこう述べた。同日の取締役会で、内田氏の退任のほかに、後任に新車投入計画などの担当で、チーフ・プランニング・オフィサーを務めるイヴァン・エスピノーサ氏(46)が4月1日付で昇格する人事が決まった。内田氏は6月の定時株主総会で取締役も退任する。

退任する内田社長 Ⓒ時事通信社

 3月25日、エスピノーサ氏は日産の開発拠点・テクニカルセンター(神奈川県厚木市)で、記者たちを前にこう語った。

「社長就任は光栄であり、誇りに思っている。日産を前進させるために力を尽くしたい」

 氏はメキシコ出身で、自動車エンジニアの一族で育ち、父はプレス工場の工場長。幼い頃から機械になじみ、クルマのブレーキパッドを自分で交換していたという。

 日産入社のきっかけは、メキシコで「フェアレディZ」に出会ったことだった。

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source : 文藝春秋 2025年5月号

genre : ビジネス 国際 企業