肩痛は「胸」、ひざ痛は「太もも」、腰痛は「深部筋肉」――痛み解消のポイントは意外なところにある
(取材・構成 長田 昭二)
人の体に、「不必要な機能」は一つもない。たった一つでも衰えると生活の質は低下し、関連する他の部位の劣化を招くことになる。
機能低下の原因は種々あるが、長生きすれば誰もが確実に経験するのが「老化」だ。なかでも、人の体を構成する骨格や筋肉、関節、腱や靭帯などの「運動器」は、老化による機能低下を感じやすい。
運動器の老化がすぐに命に直結することはないが、日常生活に与えるダメージは深刻だ。これが原因で内臓疾患を招いたり、最悪の場合は寝たきりになるなどして、結果として寿命を短くすることもある。

そこで今回は、運動器の中でも特に加齢の影響を受けやすく、またひとたび機能が低下すると生活の質の落ち込みが大きい3つの関節についての老化予防、アンチエイジング法を検証する。
「肩」は肩甲骨の動きが悪くなったり腱板断裂など、「腰」は腰椎の圧迫骨折や脊柱管狭窄症、さらには椎間板ヘルニアなど、そして「膝」は加齢や肥満によって引き起こされる変形性膝関節症など、年齢を重ねるにしたがって身近になる疾患、病態、変性があり、高齢者の多くはこれらの悩みを複合的に背負いこむことになるのだ。
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source : 文藝春秋 2025年5月号