一つ臓器が老化すると、他の臓器にも影響が
(取材・構成 長田昭二)
目の老化には眼鏡、耳の老化には補聴器、肌の老化には化粧品という対策が用意されている。しかもこれらの老化は、日常生活の中で当人が気付きやすく、放置すると不便なので、早期での対応も取りやすい。
しかし、直接実物を目で見ることができない体内の臓器は、老化に気付くきっかけが乏しい。それだけに、日頃からそれぞれの臓器に意識を向け、「もしや?」と思うきっかけを持つことが重要になる。
がんに代表される多くの重大疾患には、早期では症状が出にくいものが少なくない。心筋梗塞や脳梗塞など血管系の疾患は、症状が出た数分後に命を落とすこともある。長年にわたって使い続けてきた臓器も経年劣化を避けられないが、健康長寿を目指すときに、「自覚症状」だけを頼りにするのは危険だ。見た目が若くて体力に自信のある人でも、体の中の臓器の老化ぶりを正確に知ることは不可能なのだ。
小誌2017年2月号で、「5つの臓器を老化から守れ」という特集を組んだ。肝臓、心臓、肺、消化管、腎臓の五つの臓器を対象に、それぞれがどのような経路で老化していくのか、そしてその臓器の老化を防ぐにはどんな対策があるのかを専門医に解説してもらった。
あれから7年、医学も進歩した。新たな知見、考え方も登場しているだろう。そこで今回、2024年版の特集「5つの臓器のアンチエイジング」をお届けすることになった。
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source : 文藝春秋 2024年12月号