一枚の名画をのぞき込んでみると……

✓見えてきたのは「三船敏郎?」
長槍を地面に突き刺すかのように握り、どっしりあぐらをかいて座るこの髭面の男の姿に、顔はともかく、どこか既視感はないだろうか? そう、黒澤明の傑作『七人の侍』の菊千代(三船敏郎)。志村喬演じる勘兵衛が、どうやって悪党を退治して人質の子供を救いだすつもりか、好奇心いっぱいで群衆を押しのけ、最前列に陣取った時の姿だ。しかしこの絵に描かれた彼が生きていたのは、菊千代にさかのぼること1600年も昔であった。
イエスは見た

『イエスが十字架上で見たもの』
1886-1894年頃、水彩、24.8×23cm、ブルックリン美術館 / 写真提供 Ⓒalamy/amanaimages
英語圏では13日の金曜日が不吉とされている。理由は諸説あるが、もっともよく知られているのは、イエスがゴルゴタの丘で磔刑に処されたのがこの日この曜日だったから、というもの。
イエス磔刑図は教会だけでなく世界中の美術館にもあふれており、傑作も数多い。人類の罪を一身に背負ってイエス様が犠牲になってくださった、との思いから、何世紀にもわたって各国の有名無名の画家たちが、力を入れて描き続けてきたからだ。
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