一枚の名画をのぞき込んでみると……

✓見えてきたのは「高すぎる襟」
襟が首の4分の3を覆っているのだから、猪首(いくび)の男性ならさぞや苦しかろう。これはナポレオン時代のフランス軍が採用した軍服の襟型で、「ボナパルトカラー」とか「ナポレオンカラー」と呼ばれて、当時たいへんな人気を誇った。いや、現代もなお、少し変形させてではあるが、男性用コートなどに使われている。これを付ければどんなヘナチョコでもナポレオンになったような気がして、背筋もぴんと伸びる効果がありそうだ。
歴史に見下ろされて

『スフィンクスの前のボナパルト』
1886年、油彩、61.6×101.9cm、ハーストキャッスル / 写真提供 Alamy Stock Photo/amanaimages
29歳の若き将軍ナポレオンは、1798年、イギリスに痛打を加えるため、エジプト遠征を敢行した。そしてギザのピラミッドとスフィンクスをバックに兵士たちに檄を飛ばして曰く、「諸君、4000年の歴史が今我々を見下ろしているのだ!」。
エジプトのスフィンクスは、人間の頭部とライオンの身体を持つことではギリシャ神話のそれと同じだが、違うのは怪物ではなく、崇められるべき神聖な存在であったこと。
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