「思わず大声で叫んじゃう」大鵬の三女が語る“納谷三兄弟”の奮闘

第50回

エンタメ スポーツ
母の美絵子さんと、後列左から王鵬、夢道鵬、納谷(本人提供)

 昭和の大横綱大鵬の孫たちが活躍した大相撲初場所。“納谷三兄弟”は、大鵬の三女の美絵子さんの子息たちだ。長男は角界入りせずにプロレスラーとして活躍中で、次男の納谷は三段目、三男の王鵬は幕内で存在感を示し、このたび四男の夢道鵬が晴れて幕下優勝を果たした。

 前頭三枚目の王鵬は、千秋楽の本割で“今場所の元気もの”の金峰山を下して12勝3敗と追いつき、大関豊昇龍、金峰山との優勝決定巴戦にもつれこませた。豊昇龍との手に汗握る熱戦の末、惜敗。初優勝は逃したものの、“角界のプリンス”が一皮剥けた初場所となった。

 息子たちの奮闘ぶりを見守っていた母の美絵子さんはいう。

「今まで、昇進の懸かる一番の時などは、相撲は見ずに父の墓前で手を合わせたりしていました。最近では、とてもテレビを直視できないのでベランダに出て、半身だけ乗り出して窓越しに見てるんです。思わず大声で叫んじゃうから、ご近所さんには迷惑ですよね(笑)」

 部屋関係者が、千秋楽のマス席チケットを用意してくれたそうだ。

「夢道鵬の表彰式はしっかり見られましたけど……。王鵬の本割も優勝決定戦も見ていられず、外に逃げていました。ただ、本割では地響きのような歓声がすごくて、元旦那(元関脇貴闘力)の初優勝時を思い出してしまいました」

 場所後の食事会では夢道鵬が、「私のほうを指さして『自分たちが優勝争いをしたんで心労が大変だったろうと思う』って。今場所は息子たちだけでなく、私も──本当に疲れました(笑)」。

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source : 文藝春秋 2025年4月号

genre : エンタメ スポーツ