参院選最大の焦点「改憲」。
発議要件は緩和すべきか。九条をどう変えるか。21世紀の新たな課題とは。
決断の時に、その論点を語り尽くした(司会・宮崎哲弥)
宮崎 第二次安倍晋三政権の最大の政策目標は憲法改正でしょう。これは自由民主党が結党以来党是に掲げながら、五十八年間も放置されてきた課題ですから、「戦後レジームからの脱却」を政権全体のテーマとする安倍さんが前向きに取り組むのは当然かもしれない。大方のメディアでは、目前に迫る参院選でこれを争点化し、次の総選挙で一気に雌雄を決するとの観測が流れています。
本日は、忌憚なく憲法の本質を論じ合い、そのあるべき像を明らかにしていきたいと思います。
まずは自民党のお二人。現職の農水相である林さんは、二〇〇五年に自民党が発表した第一次新憲法草案で、内閣に関する条項を担当した経験もあります。高市さんは、現在、政務調査会会長として、改正問題の中心的存在です。
林 今日は安倍内閣の一員としてではなく、一国会議員として議論させていただきます。こう前置きしなければ、野党の皆さんから、大臣として憲法を議論するのは憲法九九条「憲法の尊重擁護義務」に違反していると批判されてしまいますので(笑)。
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source : 文藝春秋 2013年07月号