白熱4時間 憲法改正大論争

日本人のための憲法とは何か

林 芳正 前外務大臣
高市 早苗 経済安全保障担当大臣
阿部 知子 衆議院議員
中西 輝政 京都大学名誉教授
西 修 駒澤大学名誉教授
伊藤 真 伊藤塾塾長
東 浩紀 批評家・作家
ニュース 政治 国際 皇室 韓国・北朝鮮

参院選最大の焦点「改憲」。

発議要件は緩和すべきか。九条をどう変えるか。21世紀の新たな課題とは。

決断の時に、その論点を語り尽くした(司会・宮崎哲弥)

弾道ミサイル ©時事通信

 宮崎 第二次安倍晋三政権の最大の政策目標は憲法改正でしょう。これは自由民主党が結党以来党是に掲げながら、五十八年間も放置されてきた課題ですから、「戦後レジームからの脱却」を政権全体のテーマとする安倍さんが前向きに取り組むのは当然かもしれない。大方のメディアでは、目前に迫る参院選でこれを争点化し、次の総選挙で一気に雌雄を決するとの観測が流れています。

 本日は、忌憚なく憲法の本質を論じ合い、そのあるべき像を明らかにしていきたいと思います。

 まずは自民党のお二人。現職の農水相である林さんは、二〇〇五年に自民党が発表した第一次新憲法草案で、内閣に関する条項を担当した経験もあります。高市さんは、現在、政務調査会会長として、改正問題の中心的存在です。

 林 今日は安倍内閣の一員としてではなく、一国会議員として議論させていただきます。こう前置きしなければ、野党の皆さんから、大臣として憲法を議論するのは憲法九九条「憲法の尊重擁護義務」に違反していると批判されてしまいますので(笑)。

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source : 文藝春秋 2013年07月号

genre : ニュース 政治 国際 皇室 韓国・北朝鮮