美輪明宏「ヨイトマケの唄」
(1965年、作詞・作曲:美輪明宏)
北原ミレイ「石狩挽歌」
(1975年、作詞:なかにし礼 作曲:浜圭介)
太田裕美「木綿のハンカチーフ」
(1975年、作詞:松本隆 作曲:筒美京平)
昭和感・物語性・独自性・スケール感を基準とした。平成・令和と比較すると、昭和は情が濃く深い印象。
「ヨイトマケの唄」元祖シンガーソングライター的存在による昭和の記念碑。舞台がまさに昭和。苦難の時に励みになる力強い唄。いじめられるも、母ちゃんの働く姿を見て、勉強するよと言いながら学校へ帰る、という歌詞は貴重。
「石狩挽歌」昭和の石狩への「挽歌」という意味で万葉集的。日本の運命を感じさせるスケール感。笠戸丸も時代感。漁師言葉が日本語の深みを感じさせる。運命に対してタフな、芯の強さが感じられる曲。昭和感のある人生の物語。巨匠なかにし礼の代表作。
「木綿のハンカチーフ」筒美松本黄金コンビの代表作。松本隆の歌詞は古びない。現代の大学生にも人気がある。この歌では木綿というキーワードが昭和。上京も昭和的。この長さの歌詞は歌謡曲の当時の常識を超えるもの。昭和的往復書簡スタイル。物語がタイトルで締められる完璧な作品。
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source : 文藝春秋 2024年2月号