編集長が秘蔵していた生原稿には初めて見る記述があった
1974年10月に発売された『文藝春秋』11月号は、「田中政権を問い直す」と謳い二つの記事をトップに据えた。のちに「ペンの力で内閣を倒した」と語り継がれるこの特集は、こうリードが掲げられた。
「田中角栄研究 その金脈と人脈」
立花隆 人は詳細を知らずに金権政治という。本誌は雑誌ジャーナリズム始まって以来の大調査に基づいて、その実態を今ここに明らかにする
「淋しき越山会の女王」
児玉隆也 この人の存在自体が家政的国政の象徴である。いいわるいを超えてこれが自民党の体質だ!
堂々40ページで展開した立花隆の「田中角栄研究」は、田中角栄個人と彼に関連する企業や団体、不動産の登記簿、政治資金収支報告書など、公開されている情報を整理・分析しながら金の動きを追い、新聞メディアが既知のことのように扱った「田中金権政治」の詳細な見取り図を読者に開示してみせた。
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source : 文藝春秋 2024年11月号