昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

あなたも“不倫遺伝子”を持っている!? 脳科学的に「不倫はなくならない」と断言できる理由

「若いうちの不倫って、そりゃあ楽しいですよ」

 今、週刊文春への不倫の情報提供がすごいらしいですよ。

中野 たしかに、東出昌大さんと唐田えりかさん、鈴木杏樹さんと喜多村緑郎さん、小泉進次郎さんと当時既婚者であった女性社長、和泉洋人首相補佐官と大坪寛子厚生労働省大臣官房審議官……、毎週のように不倫の記事がでている印象ですね。

 電話が鳴りっぱなしだって。私は今もFAXで手書きの原稿を送っているんですけど、そのFAXも使えなくなったの。「そのFAXはタレコミ用に使うから、別のFAXに送ってくれ」って(笑)。

◆◆◆

 連日のように明るみに出る有名人たちの不倫。社会的制裁やバッシングにより失うものが大きいにもかかわらず、なぜ不倫はなくならないのだろうか。

 人をひきつけてやまない「不倫」について、不倫や男女の性愛をテーマにした作品も多い作家の林真理子さんと、『不倫』(文春新書)の著書のある脳科学者の中野信子さんが、余すところなく語った。

©文藝春秋

なぜ共演者同士で付き合ってしまうのか?

 東出さんと唐田さんの不倫は映画での共演がきっかけだったみたいですね。ある女優さんは、ラブシーンについて、「疑似恋愛しないとキスなんか本当にできない」とおっしゃっていました。だから、切り替えができないまま「その後飲みに行こうとなったら危ないんじゃないかな」と思うそうです。

中野 実際に、そういう流れでお付き合いされる俳優さんたちも多いですよね。作った感情の中で自分を盛り上げて仕事をされるのは脳への負担が大きいんです。人間の嘘をつくときの脳の活動を測った実験があるんですが、真実より虚構を話しているときの方が、ずっと脳の活動が活発なんですよ。だとしたら、恋愛の演技をしているときはいつもよりも脳が活発に動いていることになります。オンオフに慣れていない若い役者さんだと切り替えができず、これは本当の恋愛だと思い込んでも仕方ないのかなと思います。

 根本的に、恋愛って錯覚しているだけなんじゃないかな。

中野 完全に錯覚だと思います。錯覚だから、ディズニーランドみたいな楽しさがあるのかもしれない。

中野信子さん ©文藝春秋

若いうちの不倫って、そりゃあ楽しいですよ

「恋愛は錯覚だから楽しい」と盛り上がる二人。しかし、男女の機微を長年描いてきた林さんの目には、今の若者同士の恋愛は刺激が足りないと見えるようだ。

 私は若い女の子が同世代の男の子と恋愛しても実はそれほど楽しくないと思うんです。だって付き合っても、週末にどっちかの家に行って、鍋つついてみたいなパターンでしょう。それが妻子ある人が相手だと、夜明けにワーッと電話しながら泣いたり、いろいろドラマチックなことが起こるじゃないですか。

中野 「あ、奥さんのもとに帰るのね」とやるせなくなったり。