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 3月31日、学校側は10ページにわたる回答書を出した。

「このたびは、美咲さんに大変辛い思い、悲しい思い、苦しい思いをさせてしまい大変申し訳ありませんでした」。回答書はこう始まり、学校が確認したN教諭によるいじめの内容が書かれている。

 しかしそれは両親を納得させるものではなかった。

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 行事で美咲さんに役割が与えられなかった件については、「(美咲さんに)分担する前に仕事がなくなってしまい、美咲さんに割り振ることができませんでした」と回答した。しかし美咲さんによれば、その後になって役割が与えられた児童がいたという。

 給食を少なく盛ることについては、「個々の児童に合わせて給食の量を調整することをしていました」と前置きし、「美咲さんは時間内に食べられないことがあったため、少な目に配食してしまっていたようです」と回答。しかし、父親はこう反論する。

「美咲は小学校3年生まで給食を残したことはありませんでした。昨年春、母親がN教諭らと面談した時に『食欲は旺盛です』と伝えたし、N教諭も『旺盛ですね』と話していました。

 クラスでは普通盛りの列と少な盛りの列があり、あまり食べられないと思った時、美咲は少な盛りの列に並んでいましたが、普通盛りの列に並んでも少なく盛られていたようです。実際、美咲は『こんなんではお腹一杯にならない』とか『足りない』と言っていたのです」(父親)

「N先生の奴隷みたいに扱われている」

 美咲さんの母親はクラスの女児から「(美咲さんは)N先生の奴隷みたいに扱われている」という言葉を聞いており、そのことについても問い合わせていた。回答では「(N教諭は)そのように接したつもりはなかったと言っています」として、「証言をした児童が確認できないため、状況を確認することができませんでした」と答えた。

 配布物については、「美咲さんをとばして2列目から配布することはありました」と認めた。

 配布物に関しては、学校側の説明は二転三転した。配布物が配られないことは、2月の段階で両親が児童支援の教諭に相談していた。3月17日、N教諭の説明として「配布物は児童各自が前に取りに来るスタイルになっている」と聞かされた。しかし両親が調べると、美咲さんのクラスではそのような形ではなかった。

 回答書では説明が変わり、「美咲さんが他のことをしているときに配布してじゃまをしないようにし、作業が終わってから後から取りに来てもらうつもりでした」と回答した。

 しかし美咲さんの話によれば、クラス全員が着席して配布を待っているような時でも、美咲さんは配布物を飛ばされていたという。