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エンドロールに〈作詞作曲・河瀬直美〉というクレジットが

 藤井の所属事務所に降板理由を問うと「映画制作側の制作進行が遅れたため、当初想定していたスケジュールで作業できなくなったためです」と回答した。

 では代わりにエンディング曲を担当した“別の音楽家”とは誰か。

「女性歌手が『あの夏の思い出 ゆるやかに漂う』などと歌う感傷的な曲でした。するとエンドロールに〈作詞作曲・河瀬直美〉という英語のクレジットがあり、『自分で作ったのか』と驚きましたね」(映画記者)

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実は週刊文春に“反撃”する署名計画があった

 そんな河瀬氏に関して、小誌は今年4月28日発売号と5月26日発売号でスタッフへの“暴行事件”を2度報じている。

 前者は2019年に「朝が来る」の撮影現場で撮影助手を蹴り、その後に撮影監督がチームごと降板したトラブルを詳報。記事を受け、河瀬氏は「(助手の)足元に足で抵抗した」と事務所名義で説明している。だが、同作スタッフが明かす。

「実は、秘密裏に署名計画もあったんです。記事が出た直後、『作品が傷つけられたことは誠に遺憾です』と文春に“反撃”する内容の強いトーンの文書が作られ、監督の側近が作品スタッフたちに送付。自筆で名前を書くことを求めました」

 小誌はこの文書を入手。

スタッフに署名を求めた文書

〈既に3年前の撮影期間中に当事者間で解決済みとなり、私共もその認識でいます〉などの文言と6人の署名があった。ところが――。