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「帝王切開中の妊婦の口に男性器を突っ込んで自慰行為」エリート麻酔科医による“前代未聞の蛮行”を撮影した《スマホ動画》とは

2022/07/22
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医師一家に生まれ、家庭環境も申し分なかった

 動画を撮影したスマートフォンの持ち主である女性看護師(36)は「ベゼーラ容疑者は控えめで、あまり話さない人でした」と語っている。近隣住民の多くも、「普通の人に見えた」と証言している。

「スペイン紙『エル・パイス』は、『(ベゼーラ容疑者は)用心深く、誰とも話そうとしなかった』とする近隣住民の声を伝えています。一方で別の近隣住民は、ベゼーラ容疑者を『自惚れていた』とも表現している。近所にあるジムに毎日通い、パーソナルトレーナーをつけていたようです。1人暮らしで家に友人らを招く習慣はなかったが、女性と出かける姿は目撃されています。『金持ちで、美人の彼女がいて、彼は全てを持っていたのに。なぜあんなことをしたのか……』と話す近隣住民もいたようです」(前出・国際部記者)

SNSにアップされたベゼーラ容疑者の自撮り写真 (現地雑誌「Forum」より)

 家庭環境も申し分なかった。

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「ベゼーラ容疑者はこれまでに10以上の公立・私立病院で勤務歴があると報道されています。現地雑誌『Forum』によると、ベゼーラ容疑者は医師一家に生まれました。両親は別居しているようですが、父は41年間のキャリアを持つ医師で、婦人科クリニックを経営していました。このクリニックは事件を受けて閉鎖したようです」(同前)

被害者はさらに増える可能性が

 現地報道などによると、ベゼーラ容疑者も父の背中を追って2017年に医学部を卒業。2019年には研修医としてキャリアをスタートし、2020年6月から今年6月までは父のクリニックで産婦人科医などとして勤務していたという。

「実はベゼーラ容疑者は過去の誤診で訴えられているんです。今回の事件の影響も加味すると、医療資格の剥奪は間違いないでしょう。

ブラジルの病院 ※写真はイメージです ©iStock.com

 ブラジルはかつてスラム街などで闇医者が暗躍していました。しかし2000年代に急速な経済成長を遂げ、医療レベルも格段に上がった。日本の経産省が2021年にブラジルの医療体制についてまとめたレポートでも、『社会格差が大きいため、様々な水準の医療機関が存在する』とする一方で、『整形外科と歯科の水準は総じて高いとされている』などと評価しています。それだけに、現地での衝撃は計り知れません」(同前)

 現地紙によると、警察は現在50人が同様の被害を受けたとみて捜査を進めており、その数はさらに増える可能性があるという。

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