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「年が明けると『慰謝料を払わないといけなくて、お金に困っている』とこぼしはじめた。同僚に50万〜100万円ほどの金の無心をするようになりました」(同前)
妻とは現在、離婚調停中だが、インスタグラマーの女性との交際は続けていた凜。直子さん殺害へ行動を起こし始めたのは、昨年、2月14日のバレンタインデーだ。突如直子さんと養子縁組をし、旧姓の松田から名字を変更したのだった。
会社を解雇、周囲に「殺し屋を探している」
「会社にも不信感を持たれ、5月頃に退社させられています。その頃には周囲に『殺し屋を探している』『ある人を恨んでいる人から依頼があって、応じれば手数料が数100万円もらえる』などと相談するようになりました。私は『知らない』と断りましたが、冗談で言っているのではなく、かなり真剣なトーンでした」(同前)
そして――7月26日、直子さんは自宅の浴槽で変死体となって見つかった。
凜は保険の受取人を自分に変える手続きもしていた。
「5000万円分の保険については、21年5月、直子さんが生前に手続きをしたことになっていたが、筆跡は全て凜のものだった。プルデンシャルの保険についても、犯行後に受取人変更の届けを出した。結局、保険はおりていないが、直子さんの遺産約1億円を相続している」(前出・社会部記者)
凜はいまだ黙秘を続けているという。
◆現在配信中の「週刊文春 電子版」では、高井凜容疑者がプレデンシャル入社時に同期の前で行った1分間の“決意表明”のスピーチを動画で公開している(https://bunshun.jp/denshiban/articles/b3634)。