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「実生活で論破はまるで役立ちません」“論破王”ひろゆき(47)が意外な結論に辿り着いた“納得の理由”

『ひろゆきさん、そこまで強く出られない自分に負けない話し方を教えてください!』より #1

2023/12/12
note

ひろゆきが考える“大事なこと”

 でも、それって、相手に勝ちを譲ることですよね。そんなことしたら舐(な)められる、というか、軽く見られるんじゃないでしょうか!? 他人から都合よく使われるだけになりそう……。

 いえいえ、「言いなりになって使われる」のと「結果のために相手を勝たせる」は別です。

 大事なのは「相手を説得して勝つことよりも、結果を自分に有利に持っていく」ことなんです。

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 一見相手を立てるかのような行動をすると、相手に舐められるのではないかと心配になってしまう人もいるでしょう。日ごろ、頭の上がらない上司を立てて、「よしよし、あいつは俺に従っているな」などと上司に思われてしまうようだと、ストレスが溜まりますし、自分は便利屋のように使われるだけではないかと不安に思うかもしれませんね。

 でも、僕が言っているのは、相手の言いなりになることではありません。

「返報性の原理」を活用する

 たとえば、自分が都合よく使われるのが嫌な人は、「代わりにこれをしてください」などと、プラスアルファで自分が得たいものをアピールするといいと思います。やりたくない作業をしながら、「これがうまくいったら、今度昇給の時にお願いしますね」と言うとかね。

 でないと、

「あの人は、見返りがなくても喜んでやってくれる」

「給料内で満足している人だから、特に何もしなくていい」

 と誤解されて、引き続き都合よく使われかねません。アピールは大事なんです。

写真はイメージ ©️AFLO

 まあ「代わりに……」と言ったところで、「仕事だから、やって当然だろう」なんて言われるのが普通だと思うんですけど、3〜4回繰り返すと、さすがに「そろそろ何かしてあげなけりゃ」って感じになると思います。

「返報性の原理」といって、人間は施され続けると、何かお返しをしなくてはいけない気になることが心理学的にも実証されているんです。

 こうしたちょっとした方法を本書ではお話ししていこうと思います。

「実生活で論破はまるで役立ちません」“論破王”ひろゆき(47)が意外な結論に辿り着いた“納得の理由”

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