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「無視されるので話すのが怖いです」クラスで友だちができない小3女子に、小島よしおが伝授した“友だちのつくり方”

『小島よしおのボクといっしょに考えよう』より #2

2023/12/12

genre : ライフ, 社会, 教育

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 きっと数えられないくらいあるから、そのクラス分、同じ状況の子がいると思うと、めちゃめちゃ多くない? それだけたくさんの仲間がいると思ったら、心強いんじゃないかな。「よしお、何言ってるの?」って思うかもしれないけど、そういうひろーい視野で考えてみれば、君は絶対にひとりぼっちじゃないよ!

“いつもと違う状況”をジャンプ台に!

 だけど、毎日通っている学校で、クラスでひとりぼっちだと感じてしまうのはすごくつらいよね。そんなときは、ひとりで熱中できるものを探してみるのはどうだろう? 例えば本や漫画。特にひとりでいるのがつらい休み時間は、本の世界に旅をするのもいいと思う。

 本って、ページを開けばすぐに、ここではない場所に連れていってくれるんだ。よしおは小学生のころ、「ズッコケ3人組」っていうシリーズの本にはまっていたなあ。

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 折り紙やお絵描き、間違い探しや謎解きなんかでもいいんじゃないかな? もし好きなものがあるなら、周りの目を気にせず楽しんでみるのはどう?

 楽しいことを探しているうちに、つらい気持ちも忘れてしまうかもしれないよ。もしよしおがクラスメートで、ひとりで楽しそうに遊んでいる友だちがいたら、「何してるんだろう?」って気になって話しかけちゃうな~。

 そんなふうにして、話しかけられて自然と友だちができることもあるかもしれないけど、自分から話しかけて友だちをつくる方法も考えてみたよ。

©松永卓也(朝日新聞出版、写真映像部)

 何もきっかけがなく、急にクラスメートに話しかけるのはすごく勇気がいると思う。話すのが怖いなら、なおさら勇気が必要になるよね。だから、“いつもと違う状況”を利用するんだ。例えば、運動会や合唱コンクールなんかの行事のとき。それから、理科室なんかでいつもと違う席に座るときや、席替えをしたとき。わからないことを聞いてみたり、隣の席になったクラスメートに「よろしくね」って言ってみたり。

 いつもと違う状況なら、いつもと違うことをしてもあまり目立たないし、違和感もないから、いつもより思い切った行動ができると思うんだ。ハードルを跳び越えるとき、地面から跳ぶよりも、ジャンプ台があったほうが高く跳べるでしょ? 行事や出来事を、そのジャンプ台として使うんだ。

 君は今、友だちになりたいと思える人がクラスにいないんだね。それなら、クラスメートをよーく観察して、自分が持っているイメージと違う面を探してみるというのはどうかな?

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