今であれば、暴力団との交流が発覚した時点で芸能界から追放の憂き目にあうことは間違いない。島田紳助が2011年に引退に追い込まれたのも、6代目山口組の若頭・高山らとの親密な様子の写真が週刊誌で報道されたことが発端だった。

6代目山口組の高山清司若頭

 近年では、ホテルの宴会場を借り切っての新年会などはまずない。ホテルの宿泊やゴルフ場でのプレー、賃貸住宅の入居などでは約款を交わす必要があるからだ。

 約款には「反社会的勢力に属していますか」という項目があり、ヤクザが身分を偽って契約すれば、事業者をだましてこうしたサービスを享受することが詐欺罪にあたり逮捕されることになる。実際にホテルの宿泊やゴルフプレーなどで暴力団幹部が逮捕される事例は多くある。

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 冒頭の6代目山口組の納会が、静岡県内の傘下組織の事務所で開催されたのも、宴会場などを使って警察の介入を招くのを避けるためと見られている。

写真はイメージです ©AFLO

「不文律として『正月にケンカはしない』というのが我々の常識としてあるが…」

 6代目山口組の本家は神戸市内にあるが、新年会が神戸で行われないことにも理由がある。6代目山口組は「特定抗争指定暴力団」に指定されており、神戸市内は「警戒区域」に設定されている。神戸市内で6代目山口組の関係者がおおむね5人以上で集合すると即座に逮捕される。100人単位が集まる新年の行事などはとても行えないということだろう。

 それでも、ヤクザにとっても正月はめでたいものだという。ある幹部はこの時期の暗黙の了解について、こう指摘する。

「不文律だが、『正月にケンカはしない』というのが我々の常識としてある。ただ、守られるかどうか分からないのも我々の社会特有のことだ」