多くの学生は、コンビニエンスストアや飲食店などでアルバイトをして保護者の経済的負担を減じようと頑張っています。余計な負担を強いてはなりませぬ。

 すべての学生の評価を見直すよう求め、実行していただきました。後日、くだんの絵本を買ってこの教員に進呈しました。

 お読みくださいましたか。折があれば感想をお聞かせいただきたく存じます。考え方が異なるのは当然です。時間をかけて話し合うことができました。感謝申し上げます。

ADVERTISEMENT

 短大当局には、それまでなかった評価への不服申し立て制度を作るよう求めました。すべては学生のために。

写真はイメージです ©milatas/イメージマート

1人ひとりが自分らしく生きる

 保育や幼児教育の現場では、1人ひとり異なる特性や個性を持つ子どもの多様性を理解し、それぞれに応じた関わり方が求められています。

 偏見や狭い価値観に別れを告げなければなりません。

 ある教員は、座学ではなくトランスジェンダーの知人を短大に呼ぶことでこれを伝えようとなさいました。素晴らしい。

 男性の身体で生まれたけれども、自身の性別は女性であると認識している人です。短大へは、長い金髪にブレザーとスカート姿でおいでになりました。かっこいい。並んで写真を撮っていただきました。

 当方より1歳若く、56歳のときにカミングアウトしました。音楽関係のお仕事をしながらLGBTQ(性的少数者)への理解を求める活動をなさっています。

 人ひとりが自分らしく生きることのできる社会に、との講演に感銘を受けました。

 トラスジェンダーが戸籍上の性別を変えるのに、生殖能力を失わせる手術が必要とする「性同一性障害特例法」の要件があります。最高裁は2023年10月にこの要件を「違憲で無効」と判断しました。これについてのお考えも聞くことができました。

「とにかく現場へ、そして当事者から話を聞け」

 記者時代の鉄則です。

 教員が苦労して用意してくださった稀有な学びの現場です。ありがたく活用させていただきました。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。