吉本興業所属の芸人がオンラインカジノを利用していた問題。事案が世間に知られることとなったきっかけは2月5日、吉本からの発表だった。「コンプライアンス違反の疑い」があるとして、一部タレントを活動自粛にしたとHPに掲載したのだ。その発表を受け、一部メディアやSNSでは、一部タレントとはどの芸人を指すのか憶測が飛び交った。
「『ダイタク』の吉本大や『9番街レトロ』のなかむら★しゅんの名前が浮上。2人の劇場やイベントの出演中止が相次いで発表されました。違法オンラインカジノに関与していた疑惑も同時に広がっています」(社会部記者)
吉本オンラインカジノ利用の実態
さらに2月14日に新たな展開が。昨年史上初のM-1連覇を果たした「令和ロマン」の髙比良くるまと、「とろサーモン」の久保田かずのぶが警察から任意で事情聴取を受けていたと、毎日新聞が報道。高比良は活動自粛を発表する事態となっている。
一体、吉本芸人にオンラインカジノはどれほど蔓延していたのか。本件の取材を担当した「週刊文春」のS記者が解説する。
「取材の中で、ギャンブル好きの若手芸人の方々が手を出しているということがわかりました。個々人でオンラインカジノをプレーし、出演する劇場などで顔を合わせたときに、日常会話のやりとりで『いくら負けたんだよね』など話のネタになり盛り上がっていたといいます」
警察の本気度
裏を返せば、それだけ違法という認識が薄かったということになる。そこに目をつけたのが警察だったわけだが、その狙いは?
「1月には東京五輪銅メダリストの卓球・丹羽孝希選手が賭博容疑で書類送検されたということも大きく報道されました。色々話を聞いていくと、スポーツ選手含め影響力のある人物に手を伸ばしたいという狙いがあり、警察も本腰を入れて動いていくことになるようです。今後、こういったニュースを見聞きする機会はどんどん増えてくると思います」
賭博罪の公訴時効期間は3年。気になるのは、吉本芸人のオンラインカジノへの関与の詳細だ。「週刊文春 電子版」では、S記者が「吉本芸人のオンラインカジノ利用のピーク時期」「まだ名前が上がっていない芸人の関与」について解説した動画番組「文春記者トーク」を配信している。

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