「女性アナを『上納』してきたのではないか」と聞くと…

——Aさんは中居さんをはじめ、男性タレントに女性アナを「上納」してきたのではないか。その認識は?

「いや、『上納』というのは適切な表現ではないです。当てはまらないなというふうに思いますね。性的な目的のために誰かを上納したり、献上したことは一度もありませんから」

——タレント側から女性を求められることはある?

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「……それは過去に一度もなかったとは言えません」

 意を決したように立ち止まると、時折、熟考しながら言葉を紡ぐのだった——。

直撃に応じた編成幹部のA氏 ©文藝春秋

 中居とX子さんを巡る性的トラブルが発覚して、2カ月余。目下、第三者委員会は急ピッチで全容解明に向けた調査を進めている。

「第三者委は、A氏とその部下による女性アナ接待の常習性に着目。名前の挙がった女性アナに対しては、LINEやメールの記録を提出するように呼びかけている」(前出・フジ関係者)

「週刊文春」が主眼に置く二つのテーマ

 一連の記事で「週刊文春」が主眼に置くテーマは終始一貫している。

 第一に、フジという巨大な組織が中居から性的被害に遭ったと主張する1人の女性の訴えを握り潰し、必要な調査を怠り、中居を起用し続けたこと。

 第二にこうした事態を招いた根底には、フジに蔓延するA氏を中心とした“上納文化”があったのではないかということだ。

フジテレビ ©時事通信社

 A氏は調査に対し、こう答えているという。

「第三者委が特に問題視しているのはグランドハイアットなどの高級ホテルで繰り広げられた飲み会です。2021年12月、A氏らは女性アナを数人誘い、スイートルームで中居さん、男性タレントと部屋飲みを開催。また、同時期にはX子さんと2人の女性アナがスイートルームに招かれ、男性タレントを交えて会食しています」(フジ幹部)