〈受賞作〉
『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』 文藝春秋 鈴木忠平
『彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠』 文藝春秋 樋田毅
正賞 100万円 副賞 日本航空提供の国際線往復航空券
公益財団法人 日本文学振興会
選考経過
第53回大宅壮一ノンフィクション賞選考委員会は5月12日に都内で開催されました。選考委員の梯久美子、後藤正治、佐藤優、出口治明、森健の五氏(50音順)が出席し、討議の末、頭書のとおり受賞作が決定いたしました。
なお、受賞作以外の候補は以下の3作です。
インベカヲリ★『家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像』KADOKAWA
川内有緒『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』集英社インターナショナル
三浦英之『災害特派員』朝日新聞出版
これらの作品は2021年中に刊行されたノンフィクション作品全般から予選を通過したものです。
受賞の言葉
鈴木忠平
落合博満がプロ野球の監督だった二〇〇〇年代、私は新聞記者として現場にいた。そんな十年以上も前のことをいまだ鮮やかに覚えているのは、当時から続いている緊迫感のためではないだろうか。
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source : 文藝春秋 2022年7月号