今年、日本を代表する“ショーファーカー”(専属運転手が運転するクルマ)、センチュリーに新たなモデルが登場した。「伝統の継承と次世代への進化」というコンセプトに応えるために、ブランドを象徴する鳳凰のエンブレムに込められた、匠の技とその想いとは(最終回)。
匠の技が生み出す美しき鳳凰の姿。
日本を代表するショーファーカー、センチュリーブランドの象徴である鳳凰のエンブレム。新しいセンチュリーの開発においてこの鳳凰の金型を彫り出したのが、江戸彫金の流れを汲む「江東彫刻」の匠、宮澤真志さんだ。
「三代目のセダンに続いてこの仕事を担当できることになり、“伝統の継承と次世代への進化”という開発コンセプトに強く共感すると同時に、日の丸を背負うような大きな責任を感じました」。その想いのもと、宮澤さんは従来の姿を受け継ぎながら、ハートの形をした胸元のうろこ模様や細部の毛並みなどをより繊細に、より印象深く進化させていったという。
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全神経を鏨の先に集中させ、わずか0.1ミリの精緻さで羽毛の1本1本を手彫りしていく匠の姿は、真摯で力強く、誇り高い。技と想いのすべてを注いで生み出す「センチュリーネス」が、美しき鳳凰を新たな時代へ羽ばたかせる。
CENTURY
サイズ:5,205×1,990×1,805mm(全長×全幅×全高)
車両重量:2,570kg~
乗車定員:4名
エンジン:V6 3.5L プラグインハイブリッドシステム
駆動方式:E-Four Advanced(電気式4輪駆動方式)
INFORMATION
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source : 文藝春秋 2024年3月号